1965年に生産が終了したオールド・ポルシェであるポルシェ356は、不思議な魅力を持つ自動車史上に残る名車です。

日本に新車として正規に輸入された356は、全部で100台足らずとのことで、当時はあまり見かけることのない高価で特殊なスポーツカーであったようです。
最近になって、ポルシェマニアが増えるにつれてアメリカなどから多数の中古車が輸入され、また、レプリカ(複製)もあり、このレトロなポルシェを時々見かけるようになりました。
この軽量、コンパクトできわめて個性的な車の中身は、VW(フォルクスワーゲン)のビートルをチューンナップしたものです。
その心臓となるエンジンは、ごく初期には排気量が1100cc、1300cc、1500cc のものがあったようですが、VWビートルのOHV4気筒1600ccエンジンが中心となります。
軽量・コンパクトなボディに、極限までチューンしたエンジンを搭載したスポーツカーがポルシェ356の正体です。当時は、驚異的な速さを誇る世界で第一級のスポーツカーだったのです。
356の最大の特徴は、あの全体的になめらかな丸みをおびたデザインのボディでしょう。とても芸術的なデザインでありながら、無駄のない機能的なデザインであるからこそ、奥からにじみ出てくるような美しさがあるのです。
ところで、ポルシェを知る人であれば、この356には大きく分けてA、B、Cの3タイプがあることを知っているでしょう。でも、この3タイプの区別を多くの人が知りません。厳密には、完全に正しいわけではありませんが、一般的には次の特徴をもって3つのタイプをおおむね区別できます。
まず、356Aは、フェンダー先端のヘッドライトの上部がおだやかに盛り上がっています。また、フロントのトランク・フード(普通はこれがボンネット・フードなのですが、ポルシェの場合はリヤ・エンジンなので、フロントがトランク・フードなのです。)先端中央の取っ手が細いものとなっています。

次に、356Bですが、フロントのトランク・フードの先端がタイプCと比べてとんがっています。また、トランク・フード中央の取っ手が幅の広い大型のものとなります。

そして、356Cは、トランク・フードの先端がやや四角く広くなるのです。

この見分け方は、大変重宝します。また、この違いを知っているとポルシェマニアって感じがして少々得意になってしまいます。
思い出しましたが、トム・クルーズ主演の映画『トップガン』で、トム・クルーズを好きになった女の人が(と言うよりもおばさんに見えた。)、バイクで走り去るトム・クルーズを黒の356カブリオレで追いかけるシーンがありました。
アメリカ人にとってポルシェは、レースで活躍している偉大なスポーツカーです。
ちなみに、わたしは356はすてきな良い車だと思いますが欲しいとは思いません。実物に乗ってその良さを知る機会がないのと、ポルシェを初めて知り、あこがれたときのポルシェが911だったからだと思います。
良い車には、簡単に魅せられてしまうわたしは、356の実車にふれる機会がない方がこれ以上忙しくならないので良いかもしれません。
この記事へのトラックバック、コメントをお待ちしています。
タグ:ポルシェ356

