この記事の内容は、ポルシェに関する有名なブログ『ポルシェ普及委員会♪』の管理者である「ぷもぷも」さんが、ブログの中で無料で配布しているe-book情報『ポルシェがもたらす 10 の幸せ』からの引用です。
さて、『ポルシェがもたらす幸せ』シリーズの10番目、最後の章です。
ポルシェは、車でありスポーツカーである以上、走っている時こそが魅力にあふれていなければなりません。
もちろん、ポルシェは、「乗って楽しい」車です。
運転感覚に、ある種独特のものがあります。
重たいエンジンがリアの低い位置にマウントされているので、リアの落ち着き感は、他の車では味わえないものがあります。加速するときは、リアタイヤが路面を蹴っている感じがドライバーやパッセンジャーの腰まわりに伝わってきます。
タイヤにエンジンの重量がかかり、かつ加速することにより、さらにタイヤに荷重が加わり、リヤタイヤのトラクション(路面への喰いつき)がアップします。
まだ、スパイクタイヤもスタッドレスタイヤもなくて道路もタイヤもあまり発達してない時代に、リヤエンジン・リヤドライブ(エンジン後部配置・後輪駆動のこと)は、坂道をしっかりと上る優秀な構造だったのです。
雪や凍結した路面、あるいはぬかるみでは、いまだに心強い駆動方式です。

この性質を利用して、カーブの後半でしっかりと路面を蹴って加速しながらカーブを脱出する感触はたまらないものがあるのです。
一方、重量配分の軽いフロントの動きは軽快で、手首のわずかな動きに従って、車の向きが小気味よく変わります。でもけっして過敏すぎではありません。
また、よく「金庫のように頑丈なボディ」と形容されますが、これは本当です。
不正路面でも、「ミシリ」とも言いません。
そもそも、ドアの開閉感覚からして、ガッチリ感に溢れています。
エンジンは、低回転では独特のバタバタと派手に排気音を発生しますが、ぐずることなく安定していて、高回転では、メカノイズがそろってきて、「シュオーン」と鋭く一気に吹けます。
このときの音はたいへんシャープで、ポルシェの大排気量・高出力フラットシックス(水平対抗6気筒エンジンのこと)でしか堪能(たんのう)できないものです。
そのエンジン音と排気音、そして鋭い加速感とが互いにあいまって、すばらしいエンジンを搭載したポルシェという評価が生まれるのです。
でも、このドライブ感覚を味わうのに、スピードを出す必要はありません。
ゆっくりと60km/h で流していても、それらしさは十分に伝わってきます。また、AT でもMT でも関係はありません。
意のままに動くこの車とだったらどこへでも、どこまでも行きたい・・・、そう思わせてくれるドライブ感覚です。
世界中のポルシェ・オーナーが熱烈に支持してきたおおきな理由のひとつ、それはこの個性的なドライブ感覚なのです。
ポルシェは、コーナリングで限界を越えるとリヤエンジンのために、リヤがスピンしやすいと思っている方がたくさんいると思います。
確かに、その傾向はあります。しかし、あの独特の良好なトラクションを得るための代償と思えば納得ができます。
ただ、雨の日はスピンを防ぐために高速急コーナー、急ハンドルはさけ、直線でも100km/h以下で走行することが鉄則です。
ポルシェマニアは、このようなこともすべて味だと思って楽しんでいるのです。
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