ポルシェAGの現在の経営状況と生産拠点、日本での販売についての概要を記します。
1.年間生産台数
ポルシェは1990年代前半に最大のマーケットでもある米国での販売不振により赤字が拡大して、経営難をささやかれた時期がありました。
1996年に低価格のオープンカー (ロードスター型) 「ポルシェ・ボクスター」を投入し、翌年にはデザインと設計を全面的に一新した996型「ポルシェ 911」を投入した効果により販売が好転しました。
2003年にはポルシェ初の4ドア車(実際は5ドアのSUV)である「ポルシェ・カイエン」も投入し、1999〜2000年度の生産台数が約4万5千台であったのに対して、2003年〜2004年度の生産台数は約8万台(フィンランド工場製を含む)と、順調な伸びを示しています。
2.生産拠点
1)ツッフェンハウゼン工場
ツッフェンハウゼン(Zuffenhausen)工場はシュツットガルト市にあり、1940年代から続くポルシェの主力工場です。
ポルシェ・ボクスターをフィンランドの工場に生産委託する以前は、多くのポルシェをこの工場で生産していました。
工場は大小4つの建物から成り、ポルシェセンター(販売拠点)やポルシェ博物館、修理・特注工場が併設されています。
2)ライプツィヒ工場
生産能力増強のために、ドイツのライプツィヒ (旧東ドイツ地区)に新しい工場を建設して、2002年8月に稼動を開始しました。
テストコースも備える広大な敷地に、近代的な外観と設備を備えるライプツィヒ工場は年間3万台超の生産能力を誇っています。
現在、最も販売好調なポルシェ・カイエンと少量生産車ポルシェ カレラGTの生産も行っています。
3)フィンランド
ポルシェは創業以来ドイツのツッフェンハウゼン工場で生産を行っていましたが、ポルシェ・ボクスターが販売好調のためフィンランドの企業「ヴァルメット社」(Valmet) にボクスターの生産を委託しています。
2000年〜2001年度の場合、総生産台数の約4割にあたる約2万台をフィンランド製ボクスターが占めました。
現在はドイツの新しいライプツィヒ工場の稼動により、フィンランド工場製ボクスターの割合は大幅に縮小され、約6千台となっています。
4)スロヴァキア
ポルシェ・カイエンの製造・組み立ては、姉妹車であるフォルクスワーゲン・トゥアレグ、アウディ・Q7とともに、スロヴァキア・ブラチスラヴァのフォルクスワーゲン工場で行われています。
3.日本での販売
日本では、1952年からミツワ自動車(旧名・三和自動車)が日本での輸入総代理店として販売を続けてきましたが、1995年、ポルシェAGが100%出資の日本法人「ポルシェ自動車ジャパン株式会社」を設立しました。
そして1998年、日本法人名を「ポルシェジャパン株式会社」に変更して、輸入権をミツワ自動車から移管しました。
以降現在も、ポルシェジャパンが日本国内のポルシェビジネスを統括しています。
この記事は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参考にしています。
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