●996型 (1998年〜2005年、フルモデルチェンジ、エンジンの水冷化)
ポルシェの最後の空冷エンジン搭載モデルである993型のあとにフルモデルチェンジした996型の登場は、歴代のポルシェ911シリーズの中でエンジンとシャーシについてもっとも大きなモデルチェンジとなりました。

ウオータージャケットでシリンダーが覆われていない空冷エンジンでは、燃焼室の温度が上昇しやすいために高温時に発生する窒素酸化物の抑制が困難な状態にあり、騒音は冷却フィンとファンにより拡大されます。よって空冷方式では、排出ガスとエンジン騒音についての対策は、もはや限界があり、エンジンの水冷化はやむを得ない状況にありました。
また、衝突安全性が大きくクローズアップされる時代に、スポーツカーとしてタイトな運転空間に固執したまま乗員の安全を確保することは、あまりにも無理難題だったのです。
このような理由から、エンジンとシャーシの大幅な改良が行われ、デザイン的にも少々冒険した部分がありました。
その外観上でまず目に付くのは、オープン2座のボクスターとほぼ同じデザインのフロントマスクです。これについては賛否両論があり、一部の熱狂的なポルシェ911マニアからはあまり歓迎されませんでした。
しかし、静かで緻密なタッチでありながらパワフルな水冷エンジンと、シャーシコントロール性能の大幅な向上、そして室内空間の拡大による快適性・安全性の向上は、多くの裕福な顧客層から受け入れられ、世界的な大ヒットとなりました。

また、この新開発水冷エンジンは、メンテナンスフリーについても考慮されたエンジンであり、耐久性が大幅に向上しました。

●997型 (2005年〜)
水冷化された996型が本来発揮するべきであったポテンシャルを、その時代の技術を駆使して可能な限り発揮できるようにした911シリーズの車が997型こと2005年型ポルシェ911です。

エンジンは、排気量について3.6Lと3.8Lの2種類が用意されました。
外観上の大きな特徴であるヘッドライトは、993までの特徴であったシンプルな丸目1灯に戻り、日本のKOITO製のものが利用されています。

この記事へのトラックバック、コメントをお待ちしています。
タグ:ポルシェ911













